里山でレベルアップ!~第3回中級者向けプログラム~【2020年11月14日実施 / 海道緑地保全地域 / 萌芽更新 / 森づくり / 緑地保全活動 / 藪刈り / 東京ボランティア / 緑のボランティア】
本日は、緑地保全ボランティア経験者が対象の「中級者向けプログラム」の開催です。活動場所は、武蔵村山市の市街地に隣接している平地林で、様々な草花を見ることができる海道緑地保全地域です。
11月とは思えないほど暖かく、雲ひとつない快晴となりました☆半日、体を動かしながら、緑地の管理方法や理想とする森づくりについて学んでいきましょう!
まずは、海道緑地保全地域で行っている緑地保全の方法のひとつでもある萌芽更新について、解説を受けました。萌芽更新とは、樹木を一度皆伐し、残された根株からの萌芽が生育することによって樹木を世代交代させ、林を若返らせる取り組みです。樹木が大木化すると、太陽光が入らなくなり、光を必要とする小さな草花やそれらに集まる小動物などが衰退するなどの問題が発生してしまいます。また、巨木・老木になると、台風や強風の際に倒木の危険も高まるため、15~25年位のサイクルで皆伐し森を若返らせることは、安全かつ様々な動植物が生息できる環境へと繋がります。
解説の後は、実際に、萌芽更新地を観察しに行きました。
このエリアは、19年前に萌芽更新した場所です。切り株から生えた萌芽枝と、林に落ちていたどんぐりから芽生えた実生の木が育ち、程よく日の光が差し込む明るい雑木林となっております。
この位の雑木林が一番良い環境とのこと。ただ、この環境を維持するためには、草刈りや間伐などの手入れがとても重要で、そういった保全活動も定期的に行っているそうです。
リーダーが用意してくれた資料写真と見比べると木が育ってきた過程が良く分かりますね!
続いて、25年前に萌芽更新したエリアを観察しました。19年前の林と比べて木が太くなっているのが良く分かります。写真では分かりづらいですが、高さもあります。
1つの切り株から2本の幹が生長したコナラを見ることも出来ました!
萌芽更新地を観察し学んだ後は、いよいよ保全活動です。今回、作業するこのエリアも3年前に萌芽更新した場所です。皆伐後、何も手を加えなかったところ、写真の通りジャングル状態に・・・。それにしても、3年間で大人の身長を軽く超えてしまう植物の生命力!!半端ないですね!相当やりがいがありそうです!
この状態だと、切り株から出た芽も育たず、先ほど観察したような適度に日の光が差し込む環境の良い雑木林となりません。繁茂している雑草やら低木やらを一度全て刈り取りましょう!
さすがは中級者!躊躇なく藪の中へ入り、手際よく草刈りをしたり・・・
低木伐採をしたり・・・丁寧かつスピーディーに作業していました!
どんどん藪が刈られ、埋もれていた切り株も姿を現しました!
最後は、伐採した木を枝払いし運搬しやすい長さに切りそろえ、集積場所まで一気に運びました。
半日という短い時間でしたが、130㎡程度の藪を刈ることが出来ました!素晴らしい~☆
本日は、「中級者向けプログラム」@海道緑地保全地域に、ご参加頂きありがとうございました。なかなかハードな活動内容でしたが、楽しんでいただけましたでしょうか。今回の活動を通して、もっとやりたい!より興味がわいた!と感じて頂けていたら嬉しいです♪
今回、ご指導いただいた団体、NPO法人 樹木・環境ネットワークの定例活動へもご参加くださいね!
https://www.shu.or.jp/