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活動レポートREPORT

みんなで明るい森を育てよう!【2024年7月20日実施 / 八王子大谷緑地保全地域 / 自然観察 / 中学生・高校生 / 萌芽更新 / 下草刈り / 間伐 / クラフト体験】

本日は、コナラやクヌギを中心として、古くから農用林として人の手が入っていた里山である「八王子大谷緑地保全地域」で里山活動です。
また初めて「中学生・高校生限定プログラム」をこの地域で実施いたします。
今回はどのような学びがあるのでしょうか。楽しみですね。

当日はとても気温が高い日でしたが、保全地域内は少しだけひんやり・・・。
でも暑い!もう夏本番ですね!

保全地域内に入ると大きなヤマユリがお出迎えしてくれました。
これを見ると夏が始まる気がしますよね!私だけでしょうか?

ヤマユリ

さて、活動に入る前に少しお勉強の時間です。
保全地域のことや生物多様性について学んでいきましょう!

生物多様性の説明

皆さんは萌芽更新という言葉をご存じでしょうか。
ちなみに私はこの仕事に就くまで知りませんでした。
萌芽更新とは大きくなった樹木を伐採して、その切り株から芽生えた芽(萌芽)を育てて、雑木林の若返りを図ることを萌芽更新といいます。
今回の活動地域である、八王子大谷緑地保全地域では、この萌芽更新を計画的に行っているという特徴があります!

萌芽更新のイラスト図

昔の里山では、薪や炭などの燃料を得るために萌芽更新を行っており、木は生活に欠かせない大切な材料でした。ですが、現在はガスや電気の普及で里山林は必要とされなくなり、わずかに残った里山林も荒れてしまっているのが現状です。
ですが、萌芽更新は薪や炭を得る以外でも、とても大切な役割を果たしており、重要な保全活動なのです!!
その内容をもっと詳しく知りたくなった方は、是非、来年度のイベントにお越しください♪

さて、お勉強が終わったら、早速自然観察にいきましょう!

先ほど解説をした萌芽更新地域を回っていきます。

自然観察

実際に育てている萌芽も確認しました!!本当に切り株から芽がでていますね。驚き!

萌芽更新の様子

また萌芽更新で伐採した木の利活用として、八王子大谷ではシイタケのホダ木にしているそうです。
ここではいわゆる原木シイタケを栽培しており、一般に販売されている菌床シイタケに比べ美味しいんだとか。ぜひ食べてみたいですね。

さて、保全地域を散策したあとは、早速活動に入っていきます。
まずは下草刈りです。
皆さん講師の方から使用方法についてのレクチャーを受けます。
ハサミには表と裏があって、持ち歩くときは腰に添えて・・・。初めての作業は緊張しますね。
シイタケのホダ木

さて、保全地域を散策したあとは、早速活動に入っていきます。
まずは下草刈りです。
皆さん講師の方から使用方法についてのレクチャーを受けます。
ハサミには表と裏があって、持ち歩くときは腰に添えて・・・。初めての作業は緊張しますね。

ハサミの使い方レクチャー

それでは早速、下草刈りを始めていきます。
今回は2年前に萌芽更新を行った地域で草刈りを行います。

草刈り

萌芽更新をした地域は、日当たりが良く下草(主にササなど)が繁茂してしまい、実生の生育が悪くなってしまうため、草刈りをするそうです。
育てている実生に注意しながらどんどん草刈りをしていきます。
 

(Before)
草刈り前

(After)
草刈り後

下草刈りをしたあとは、クラフト班と伐採班に分かれて活動します。

クラフト班は里山の素材を使ったしおり作り等をしました。
自分で好きな葉を選んで、フィルムにはさんで・・・

クラフト体験

完成!

クラフト体験

お次は伐採班です!
木を狙った方向に倒すために、”受け口”、”追い口”というものを作ります。
さて実際に木にノコギリを入れていきますが・・・。

伐採体験

なかなか切れない!!
皆さん意外に苦戦されていました。

でも、やっぱり切れると気持ちいいし、楽しいですね。

伐採体験

伐採した木は、枝を落とし、一定の長さに切って集積しました。
これはシイタケのホダ木になるかな?

本日の活動は以上で終了となります!
みなさま、保全地域のことや樹林地の管理については学べましたでしょうか。
次回の学生限定は2025年2月23日(日)八王子滝山里山保全地域で実施予定です。
こちらは大学生・大学院生も対象となります。
ご興味のある方は、是非ご参加をお待ちしております!

今回ご指導いただいた団体「八大緑友会」の活動もチェックしてみてくださいね!

詳細はこちら